地無し尺八の製作(その1)
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地無し尺八の製作(その1)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

今回は10本の地無し管に歌口を入れる作業を開始しました。いつものように水牛の角を準備して、それを歌口に加工して入れます。
歌口部分の加工(クリックで画像を拡大)
歌口用の水牛の角(クリックで画像を拡大)
歌口部分に墨だし(クリックで画像を拡大)
歌口部分に切り込み(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

2本目を入れたところで、大浦氏が稽古に来たので、前回製作した太い2尺5寸管の2本を試し吹きをしてもらいました。籐巻した方は、重量が850グラム、籐巻をしていないほうは790グラムです。当然、現代管のように吹いて鳴るものではありません。丹田の力で鳴らすしか方法はありません。
1本目が完了(クリックで画像を拡大)
2本目の作業(クリックで画像を拡大)
2本目も完了(クリックで画像を拡大)
大浦氏が試し吹き(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

茶色の籐巻した2尺5寸管、今から40年前に製作し、稽古の時に岡本竹外先生に試し吹きをしてもらった記念の尺八です。大浦氏も稽古に来て10年が過ぎ、やっと丹田の力でこの太い地無し管を鳴らすようになりました。
850グラムの地無し管(クリックで画像を拡大)
この2尺5寸管は40年前のもの(クリックで画像を拡大)
製作して40年が過ぎたので音味よし(クリックで画像を拡大
大浦氏も不通にならせるようになりました(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

大浦氏に試し吹きをしてもらった後、2本の2尺5寸管の息受けが、十分でないので、管尻の息を受ける鼓の部分を改修することにしました。
太い2尺5寸管と如月作の2尺管(クリックで画像を拡大)
850グラムの地無し管(クリックで画像を拡大)
管尻部分の鼓を修正(クリックで画像を拡大)
790グラムの割れを修理(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その5)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

割れ止めの切り込み(クリックで画像を拡大)
溝の切り込みが完了(クリックで画像を拡大)
釣り糸14号(クリックで画像を拡大)
彫り込んだ溝に釣り糸を巻く(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その6)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

釣り糸を巻き終えた(クリックで画像を拡大)
割れ止め修理が完了(クリックで画像を拡大)
内部の節を削る(クリックで画像を拡大)
管尻の鼓も調整(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その7)(2020.5.20)歌口入れ・調律・補修など

2本の2尺5寸管の調整や割れ止め作業が入り、歌口入れ作業が中断しましたが、3本目の歌口入れ作業に戻り、水牛の角入れが完了しました。残りは7本です。
3本目の歌口入れ作業(クリックで画像を拡大)
3本目の角入れが完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.5.17)新しい尺八の製作

前回、全長の切断と手穴位置の墨だしをした竹材、今回は10本の節抜き、歌口部分の切断、管尻の穴の修正などをして、根回りの始末をしながら、手穴を開けました。
竹材の節抜き作業(クリックで画像を拡大)
竹材の節抜き作業(クリックで画像を拡大)
竹材の節抜き作業(クリックで画像を拡大)
竹材の節抜き作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.5.17)新しい尺八の製作

竹材の節抜き作業(クリックで画像を拡大)
竹材の節抜き作業(クリックで画像を拡大)
節抜き作業が完了(クリックで画像を拡大)
歌口部分を広げる(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.5.17)新しい尺八の製作

根回りの始末(クリックで画像を拡大)
内部の節を削る(クリックで画像を拡大)
根回りの始末(クリックで画像を拡大)
管尻内部を削る(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.5.17)新しい尺八の製作

歌口部の内部を削る(クリックで画像を拡大)
歌口部切断(クリックで画像を拡大)
歌口部を整える(クリックで画像を拡大)
歌口部の内部を削る(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その5)(2020.5.17)新しい尺八の製作

歌口部をヤスリで整える(クリックで画像を拡大)
ボール盤で手穴を開ける(クリックで画像を拡大)
ボール盤で手穴を開ける(クリックで画像を拡大)
ボール盤で手穴を開ける(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その6)(2020.5.17)新しい尺八の製作

手穴開けまで完了したので、次は歌口に水牛の角を入れる作業を予定。
ボール盤で手穴を開ける(クリックで画像を拡大)
手穴開けが完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.5.12)完成した尺八と新し尺八の製作

前回製作しました地無し管8本、息受けが満足できて音味のいいものは出来ませんでした。期待できるものは、最終的には籐巻しますが、残念ながら8本の中にはありませんでした。
稽古に来た大浦氏に試し吹きをしてもらう(クリックで画像を拡大)
前回、完成した地無し管(クリックで画像を拡大)
これから製作に入る竹材(クリックで画像を拡大)
余分な部分の切り落とし(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.5.12)完成した尺八と新し尺八の製作

今回の竹材は2尺6寸管から1尺9寸管までの長さのものを選びました。物置の竹材の中には、材質が良くて肉厚なものがかなりありますが、なにしろ口径が琴古流サイズの長管にするものがかなりあります。しかし、私たちの奏法では、このような細いもので製作しても丹田の息を受けることができず、口先で鳴らす現代管のような尺八になってしまうので、残念ながら庭の生垣にするしか使い道がありません。
切断が完了した竹材(クリックで画像を拡大)
ため直し器具で竹材の修正(クリックで画像を拡大)
ため直し器具で竹材の修正(クリックで画像を拡大)
管尻の位置を決める(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.5.12)完成した尺八と新し尺八の製作

手穴なの位置を決める(クリックで画像を拡大)
寸法書きが完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.5.4)漆落としと仕上げ作業

5月2日に漆塗りをした尺八、室箱の中で乾燥したので、籐の表面の漆をワイヤブラシで削り落とす作業をしました。
籐の表面の漆が乾燥した尺八(クリックで画像を拡大)
籐の表面の漆が乾燥した尺八(クリックで画像を拡大)
漆落とし作業(クリックで画像を拡大)
漆落とし作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.5.4)漆落としと仕上げ作業

漆落としが終わったら、養生テープをはがして、全体を椿油で磨けば作業は終了です。後は、吹き込みを重ねて、地無し独特の響きが出るようにします。
漆落とし作業(クリックで画像を拡大)
漆落としが完了(クリックで画像を拡大)
全ての漆落としが完了(クリックで画像を拡大)
椿油で仕上げた尺八(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.5.2)漆塗り作業

籐巻作業の終わった9本の尺八、巻いた籐の表面に朱合漆を塗る作業をしました。
籐巻した尺八(クリックで画像を拡大)
朱合漆を準備(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.5.2)漆塗り作業

塗り終えた尺八は室箱に入れて乾燥をまつことにしました。
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
室箱に入れて乾燥(クリックで画像を拡大)
温度、湿度の管理をする(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.5.2)藤巻作業

写真、上段は大浦玄外氏です。琴古流は人間国宝・山口五郎師について13年間学ばれました。その後、虚無僧研究会会長・小菅大徹氏の紹介で私に入門して10年が過ぎました。これまでの地付き管を吹く奏法から、太い地無し管を丹田の力で鳴らす奏法にするのに大変な時間がかかりました。やっとこの世界に入ることが出来ました。また、大浦氏は、郷里、長崎県対馬に河津さくらの苗木を送り続けて25年が過ぎました。今年も60本の河津さくらの苗木を対馬に送ったとのことです。昨年、対馬にオープンしましたホテル東横インの庭にも大浦さんの河津さくらが10本植えられたとのことです。大浦さんの河津さくらのこと。読売新聞・長崎版に第1号の満開の桜とともに掲載されました。
試し吹きする大浦玄外氏(クリックで画像を拡大)
籐巻が完成した2尺5寸管(クリックで画像を拡大)
籐巻作業の開始(クリックで画像を拡大)
籐巻作業の開始(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.5.2)藤巻作業

籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
4本の籐巻が完了(クリックで画像を拡大)
次の籐巻の準備(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.5.2)藤巻作業

籐巻をしながら、籐の面取り作業の繰り返しです。3厘籐10本面取りすれば、クリ小刀の切先も切れなくなり、砥石で研いでは面取り作業、そして籐巻です。3厘籐も自然のものなので、1本1本の材質も異なり、その表面の堅さを左手のクリ小刀の刃先で読み取り、右手の籐を引くてとの駆け引きが大切です。力加減を間違えれば、すぐに籐は切れてしまいます。
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.5.2)藤巻作業

籐の削りくず(クリックで画像を拡大)
籐の削りくず(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その5)(2020.5.2)藤巻作業

今回、9本の地無し管の籐巻が完成しました。後は、籐の表面に漆塗り作業です。
総藤巻が完成(クリックで画像を拡大)
籐巻が完成した尺八(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.4.26)藤の面取り作業

籐の面取り作業の開始前にクリ小刀の研ぎ出し作業をしました。荒砥、中砥石、仕上げ砥で研ぎ上げ、切先の仕上がり具合は、アマゾンで購入したズームルーペで確認しました。
荒砥で研ぐ(クリックで画像拡大)
中砥で研ぐ(クリックで画像を拡大)
正本山で仕上げ(クリックで画像を拡大)
ズームルーペで刃先を確認(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.4.26)藤の面取り作業

籐の面取り作業(クリックで画像を拡大)
籐の面取り作業(クリックで画像を拡大)
10本分の削りくず(クリックで画像を拡大)
荒砥で切先を研ぐ(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.4.26)藤の面取り作業

堅い皮籐の面取り、10本削ればクリ小刀の刃先が切れなくなるので、研ぎ直しをして、20本の面取りが完了しました。
中砥で研ぐ(クリックで画像を拡大)
正本山で仕上げる(クリックで画像を拡大)
面取り作業(クリックで画像を拡大)
籐の20本分の削りくず(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.4.26)藤の面取り作業

籐の面取りが出来たので、明日は地無し尺八に籐巻をする予定です。
面取りが完了した籐(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.4.26)藤巻作業・漆塗り作業

3本の籐巻作業が完了しました。3厘籐の面取り作業、籐を引く右手の指が痛いので、途中で作業を変更して今回製作しました地無し管の内部の漆塗り作業をしました。
3本の籐巻が完了(クリックで画像を拡大)
内部の漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
内部の漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
内部の漆塗り作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.4.26)藤巻作業・漆塗り作業

漆塗りが完了した尺八は室箱に入れて、漆が乾燥するまで数日、そのままにします。明日は、また籐の面取り作業に戻り、籐巻作業です。
内部の漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆が乾燥するまで室箱に入れた(クリックで画像を拡大)
漆が乾燥するまで室箱に入れた(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.4.23)藤巻作業

今回製作しました地無し尺八8本、左端は錦風流・折登如月作の地無し2尺管。これらの尺八は、しばらく吹き込んだ後、内部に漆塗りをして、良きものは最終的に籐巻仕上げをします。2枚目の写真は前回に製作しました地無し尺八6本、左端は折登如月作地無し2尺管。この尺八に比べれば、製作しました尺八の大きさがわかります。
今回製作しました地無し尺八(クリックで画像を拡大)
前回製作しました地無し尺八(クリックで画像を拡大)
籐巻をする尺八と3厘籐(クリックで画像を拡大)
籐巻をする尺八と3厘籐(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.4.23)藤巻作業

籐巻作業は、まずは3厘籐の面取り作業から開始します。面取りに使用しますクリ小刀の切先の研ぎ出し作業から始めました。
荒砥で研ぐ(クリックで画像を拡大)
中砥で研ぐ(クリックで画像を拡大)
正本山の仕上砥で研ぐ(クリックで画像を拡大)
面取り作業の開始(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.4.23)藤巻作業

皮籐の鉄のように堅い表面の面取り、10本ぐらい面取りすると、クリ小刀の刃先が摩耗して切れなくなるので、再度、切先の研ぎだし作業をします。20本ばかり面取り作業をすれば、籐をつかんで引っ張る右手の指先が痛くなり、しばらく作業が中断します。こればかりは革手を使用するわけにはいきません。左のクリ小刀は、籐の材質の応じて、微妙に刃先をコントロールしなければ、簡単に切れてしまいます。左手の拍子と右手の引きのバランスが大変です。30歳
のころは、3厘籐も製作していましたが、今は購入した籐を面取りして使用するだけになりました。皮籐や、使用していますクリ小刀とは40年の付き合いになりました。
再度刃先を研ぐ(クリックで画像を拡大)
再度刃先を研ぐ(クリックで画像を拡大)
2尺5寸管の籐巻位置確認(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.4.23)藤巻作業

2尺5寸管の籐巻作業が完了しました。これから、籐の面取り作業をしながら、残り5本の籐巻作業をしてから、籐の表面に漆塗り作業です。
籐巻作業が完了(クリックで画像を拡大)
歌口下の部分(クリックで画像を拡大)
ゴロ節下部分(クリックで画像を拡大)
籐巻作業が完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.4.19)8本の歌口入れ作業

昨日、歌口に入れる水牛の角の加工が完了していたので、今日は8本の尺八に歌口を入れる作業をしました。
歌口部分に墨だし(クリックで画像を拡大)
歌口部分に墨だし(クリックで画像を拡大)
水牛の角入れが完了(クリックで画像を拡大)
水牛の角入れが完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.4.19)8本の歌口入れ作業

歌口部分の不要な水牛の角を切断の後、ヤスリで形を整えて、仕上げは45年前に入手しました木賊で磨きました。
歌口の不要な角を切断(クリックで画像を拡大)
歌口の不要な角を切断(クリックで画像を拡大)
歌口を木賊で磨く(クリックで画像を拡大)
歌口を木賊で磨く(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.4.19)8本の歌口入れ作業

木賊で歌口部分を磨いたあと、椿油を塗り完成です。
歌口部分が完成(クリックで画像を拡大)
歌口部分が完成(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.4.18)8本の下作り

今回は1尺7寸管から2尺6寸管までの8本を製作することにしました。地無し管としては普通サイズのものから、極太管までの製作です。素性の悪いものは、タメ直しをしてから、穴開け作業をしました。
タメ直し(クリックで画像を拡大)
竹材8本(クリックで画像を拡大)
管尻に穴を開ける(クリックで画像を拡大)
管尻に穴を開ける(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.4.18)8本の下作り

竹材の節抜き作業の終わったものは、歌口部分を加工してから、ボール盤で手穴11mmを開けました。
穴開け作業(クリックで画像を拡大)
穴開け作業(クリックで画像を拡大)
穴開け作業が完了(クリックで画像を拡大)
手穴開け作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.4.18)8本の下作り

手穴開け作業(クリックで画像を拡大)
手穴開け作業(クリックで画像を拡大)
手穴開け作業(クリックで画像を拡大)
手穴開け作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.4.18)8本の下作り

竹材8本は節抜き作業と手穴開け作業が完了しました。今度は歌口に水牛の角を入れる作業です。水牛の角は、おおまかに電動グラインダーを使用して形を作ります。研磨で粉塵がすごいので、防塵マスクだけは着用して作業をしましたが、風も吹く中、頭から白い粉だらけになりました。作業が終わり、風呂に入り、衣類は全部洗濯をしました。明日は、竹材8本に歌口を入れる作業です。
手穴開けが完了(クリックで画像を拡大)
水牛の角の加工(クリックで画像を拡大)
大まかに加工が完了(クリックで画像を拡大)
加工が完了した水牛の角(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(2020.4.2)完成した尺八他

向かって左端は、錦風流・折登如月作地無し2尺管、その右側は新規に製作した地無し管、2尺管が3本、2尺5寸管が2本、2尺8寸管が2本です。これから注文しました3厘籐が100本が届けば、藤巻作業をして最終的に完成します。また、これから製作する地無し管の竹材、かなり太いものばかりで、折登如月作の地無し2尺管が小さく見えます。
完成した尺八(クリックで画像を拡大)
自宅横の桜が満開(クリックで画像を拡大)
これから製作予定の竹材(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.3.31)7本の内部うるし塗り

下作りをしました地無し管、2尺8寸管2本、2尺5寸管2本、2尺管3本の計7本の内部に漆塗り作業をしました。
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.3.31)7本の内部うるし塗り

漆塗りが完了した尺八は室箱に入れて1週間ばかり乾燥を待ちます。乾燥が出来て、息受けの満足できるものは、籐巻作業をして仕上げる予定です。
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗りの後、室箱に入れた(クリックで画像を拡大)
室箱内部の温度、湿度を確認(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.3.29)7本の下作り

今回は2尺管3本、2尺5寸管2本、2尺8寸管2本の合計7本の製作を始めました。2尺管3本は、錦風流尺八、折登如月作を参考に製作、2尺5寸管、2尺8寸管は明暗本曲用です。いずれも肉厚で重量がある竹材ばかりを選びました。今回の中で2尺5寸の巨管は900グラムを超えているので、実際に使用すれば右手に支障をきたすかも知れません。2尺8寸管の2本、材質は堅くて重いですが、中の径が普通サイズなので、息受けはあまり良くないです。
製作っする竹材(中央は如月作2尺管)(クリックで画像を拡大)
太い2尺5寸管のため直し(クリックで画像を拡大)
管尻に穴をあける(クリックで画像を拡大)
手穴をあける(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.3.29)7本の下作り

手穴をあけた竹材(クリックで画像を拡大)
手穴をあけた竹材(クリックで画像を拡大)
歌口水牛の角を入れた(クリックで画像を拡大)
不要な部分を切断(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.3.29)7本の下作り

不要な部分を切断(クリックで画像を拡大)
歌口が入った(クリックで画像を拡大)
歌口部分をヤスリ仕上げ(クリックで画像を拡大)
歌口部分が完成(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.3.29)7本の下作り

この後、手穴部分を仕上げながら調律をしていきます。内部に漆塗りをして、地無し管として、息受けが合格したものは、表面に籐巻作業をして仕上げます。
歌口部分が完成(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.3.20)藤巻作業

写真で手前の写真は、門田笛空作の2尺3寸管、入手して42年が過ぎました。現在は480グラム、中央の尺八は、製作して16年が過ぎた2尺3寸管、当時は650グラムありましたが、現在は616グラムあります。先がホルンのような形に曲がっていますが、竹質が落ち着いて、息受けも良くて音味も柔らかになったので、ゴロ節先の籐がきたないので、新しくまき直しをすることにしました。また、奥の2尺3寸管は製作して6年が過ぎましたが、音味が落ち着いたので、籐巻仕上げをすることにしました。今年になり、入門してから10年くらいになる門下の方々、やっと地付き管の口先で吹く奏法から卒業して、地無し管の内部の空気柱を動かして音を出すことができるようになりました。そうなれば、門田笛空サイズの地無し管よりは、もっと太い地無し管の方が楽に大きな音が出せるようになり、次々と尺八の太いものに交換をしてあげました。当然、指導する私も、門田笛空作の尺八よりも太い吹き料が必要になり、今回の先がホルンのような太い尺八を吹き料にすることにしました。ただし、尺八の重量が重くなるので、いかに右腕で管尻が下がらないようにするかが問題です。
3本の2尺3寸管(クリックで画像を拡大)
3厘籐の面取りの準備(クリックで画像を拡大)
面取り作業(クリックで画像を拡大)
15本の面取りの削りくず(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.3.20)藤巻作業

ゴロ節の先の籐を削り取り、きれいにしてから、新しく面取りした籐を舞い終えました。
籐の面取りが完了(クリックで画像を拡大)
籐巻をやり直す尺八(クリックで画像を拡大)
籐を取り除いた(クリックで画像を拡大)
新しく籐巻が完成(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.3.20)藤巻作業

製作して6年が過ぎた太目の2尺3寸管の新しく籐巻をしました。
籐巻する2尺3寸管(クリックで画像を拡大)
籐巻作業開始(クリックで画像を拡大)
籐巻が完成(クリックで画像を拡大)
籐に漆を塗る準備(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.3.20)藤巻作業

籐の表面に色朱合漆を塗り、室箱の内部の湿度調整をして塗り終わった尺八を乾燥することにしました。
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
尺八を室箱に入れる(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その5)(2020.3.20)藤巻作業

内部の温度・湿度を確認(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.3.8)藤巻の落とし

籐巻の表面に漆を塗り、1週間、岡山県高梁市の実家に帰省し、昨日、川崎の自宅に帰ったら漆もすっかり乾燥していました。今朝は、2尺3寸管、6本の尺八、籐の表面に塗った漆をワイヤブラシで削り落としました。
乾燥した漆(クリックで画像を拡大)
籐の表面を削る(クリックで画像を拡大)
籐の表面を削る(クリックで画像を拡大)
籐の表面を削る(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.3.8)藤巻の落とし

籐の表面の漆を落とした後、利島の無農薬・椿油で尺八の全体を磨きました。
漆を落とした尺八(クリックで画像を拡大)
椿油で磨く(クリックで画像を拡大)
漆を落とした尺八(クリックで画像を拡大)
椿油で磨く(クリックで画像を拡大)

無し尺八の製作(その3)(2020.3.8)藤巻の落とし

9本の地無し2尺3寸管を9本製作しましたが、重量が500グラム以上ある尺八だけは総藤巻作業をして、6本が完成しました。後は、吹き込んで息受けを良くする作業です。
完成した尺八(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.28)藤巻の漆塗り

籐巻が完了した2尺3寸管の6本、籐の表面に漆塗り作業をしました。
籐巻が完了した尺八(クリックで画像を拡大)
漆の準備をした(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.28)藤巻の漆塗り

籐の表面に漆塗りが完了したら、室箱に入れて乾燥します。
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
室箱内の尺八(クリックで画像を拡大)
室箱の扉を閉める(クリックで画像を拡大)
内部の温度、湿度を確認(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.24)藤巻作業

籐の面取り作業をする前に、面取りの使用するクリ小刀の切先を砥石で研ぐ作業をしました。荒砥、中砥で研いだ後、正本山の仕上げ砥石で仕上げました。
3厘籐の面取り作業、予定では60本を考えていましたが、面取り作業では、右手の人差し指と親指で籐を引くので、30本引いたら、人差し指の先が痛くて籐を持てなくなり作業は中断して、尺八に籐巻をする作業を開始しました。

荒砥・中砥でクリ小刀を研ぐ(クリックで画像を拡大)
正本山で仕上げる(クリックで画像を拡大)
3厘籐の面取り作業(クリックで画像を拡大)
面取りの削りくず(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.24)藤巻作業

籐の面取り(クリックで画像を拡大)
面取りした3厘籐(クリックで画像を拡大)
30本の面取りのくず(クリックで画像を拡大)
籐巻する2尺3寸管(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.2.24)藤巻作業

最初の1本の尺八の籐巻作業をして、やっと完成しました。全部で6本を予定しています。
籐巻作業開始(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻が完了した(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.22)音味の確認

今日は、午後から三浦さんが稽古にきました。地無し管の理想的な奏法の三浦さんに、出来上がった地無し管を吹いてもらい、管尻の先の音の音味の確認作業をしました。こればかりは自分で吹いても管尻の先の音は聞くことができません。竹の重量により音味が全く異なることも確認できました。
三浦さんの試し吹き(クリックで画像を拡大)
三浦さんの試し吹き(クリックで画像を拡大)
三浦さんの試し吹き(クリックで画像を拡大
三浦さんの試し吹き(クリックで画像を拡大

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.22)音味の確認

重量が500グラム以上あるもので、音味のいいものは総籐巻をするので、その準備をしました。3厘籐も100本届きました。あとは、いつものように籐の面取り作業を予定しています。
籐巻の道具(クリックで画像を拡大)
籐巻する尺八(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.18)歌口入れ

最初に製作を始めた尺八の中で、1本は肉厚も薄くて軽いので、物置に除外しました。そのため、新しく2尺3寸管を1本、追加で製作をすることにしました。最初に節を抜いてから、歌口を入れました。その状態で580グラムあったので材質的には合格でした。写真の手前は基本となる門田笛空作の2尺3寸管です。
歌口を入れる準備をする(クリックで画像を拡大)
歌口を入れる準備をする(クリックで画像を拡大)
水牛の角を準備(クリックで画像を拡大)
竹材に墨出しをする(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.18)歌口入れ

歌口に水牛の角を入れた。
水牛の角を入れた(クリックで画像を拡大)
水牛の角を入れた(クリックで画像を拡大)
歌口が完成した(クリックで画像を拡大)
手穴を開ける準備(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.2.18)完成した尺八

手穴の位置を決めるため、上部から内径を測定して、門田笛空作の尺八の手穴に対して修正した位置に手穴の墨だしをする。完成した2尺3寸管の重量測定をしました。写真の向かって左から468グラム、480グラム、494グラム、549グラム、556グラム、583グラム、598グラム、645グラム、672グラムでした。左からの3本は500グラム以下なので、稽古用dふぇす。500グラムから600グラムまでのものは、地無し管としては合格です。600グラムを超えた右の2本、音味が貴賓がありますが、乙のロ吹きを10分するのは、右腕に支障が起きるかも知れません。貴賓のある音を求めるには我慢と忍耐が必要です。500グラムを超えたものは、これから藤巻作業をして完成します。
内径を測定する(クリックで画像を拡大)
重量を測定する(クリックで画像を拡大)
完成した2尺3寸管(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.16)歌口入れ

先日、内部に漆塗りした2尺3寸管、漆も乾燥しました。後は外部を仕上げて、重い尺八には藤巻をする予定です。昨日、3厘籐が100本届きました。また、別の2尺3寸管、この中では最も重い660グラムあります。割れ止めを先にしていたので、今日は歌口を入れました。水牛の歌口を入れることで、95点だった音味も完成の100点になりました。この中で400グラム台、500グラム台、600グラム台を吹き比べれば、軽い尺八は大きな音が出ても破れ障子のような響き、600グラムを超えると貴賓のある音味が響きますが、現代管のように歌口を力任せに吹いても、その違いはわかりません。大切なのは奏法です。
内部の漆が乾燥した7本と追加の1本(クリックで画像を拡大)
歌口用の水牛(クリックで画像を拡大)
歌口を入れる剛管(クリックで画像を拡大)
歌口の形状を書き込む(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.16)歌口入れ

水牛を入れた(クリックで画像を拡大)
水牛を入れた(クリックで画像を拡大)
形状を整える(クリックで画像を拡大)
仕上げが完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.12)内部漆塗り

気温が少し上昇したので、尺八内部に漆塗り作業をしました。
漆と刷毛を用意(クリックで画像を拡大)
濾紙に漆を(クリックで画像を拡大)
濾紙を絞り漆を出す(クリックで画像を拡大)
尺八の内部に漆塗り(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.12)内部漆塗り

塗り終えた尺八は室箱で乾燥をする。
内部を塗る(クリックで画像を拡大)
手穴を塗る(クリックで画像を拡大)
室箱に入れる(クリックで画像を拡大)
温度・湿度の調整(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.2.9)籐の表面仕上げ

下作りの尺八の中で、籐巻に漆塗りをした1本は、漆も乾燥したので、籐の表面をワイヤブラシで仕上げ作業をしました。残りの尺八は、気温の上昇をみて、内部に漆塗り作業を予定しています。
下作りをし尺八(クリックで画像を拡大)
籐の表面の漆が乾燥(クリックで画像を拡大)
ワイヤブラシで籐の表面を磨く(クリックで画像を拡大)
漆を落とした部分(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.2.9)籐の表面仕上げ

籐の表面の漆を落として、椿油で磨き仕上げをしました。これで、この尺八は、あとは吹き込みをするだけです。この地無し2尺3寸管で現在、重量は660グラムあります。自宅の2階ベランダで乾燥中の竹材、昨年の10月に掘った竹材の中で、すでに3本が割れてしまいました。天日干しが完了した竹材は、これ以上干すと割れが生じるので、倉庫に取り込みます。
籐の表面を磨いた尺八(クリックで画像を拡大)
乾燥中の竹材(クリックで画像を拡大)
割れた竹材(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.30)漆塗り

1月30日、天気も回復して気温も高いので、先日、籐巻した尺八の籐に漆塗り作業をしました。上朱合漆を準備して、籐の表面に漆塗りをしました。
上朱合漆を準備(クリックで画像を拡大)
上朱合漆を準備(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.30)漆塗り

漆塗りが完了したので、地歌用の胡弓の弓の製作の時、漆塗りの後、乾燥させるために室箱を製作しましたが、今回は尺八用の室箱を使用しないで、胡弓の弓の乾燥用の室箱で乾燥させることにしました。
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
漆塗り作業(クリックで画像を拡大)
塗りが完了(クリックで画像を拡大)
胡弓の弓の乾燥用室箱(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.1.30)漆塗り

室箱の底に濡れ雑巾を敷いて、湿度を上げました。準備した漆は余ることなく皿は空になりました。後はテレピン油で刷毛を洗って作業は完了しました。
室箱に尺八を入れた(クリックで画像を拡大)
室箱の温度湿度計(クリックで画像を拡大)
空の皿で刷毛を洗浄した(クリックで画像を拡大)
空の皿で刷毛を洗浄した(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.28)藤巻

面取りをした3厘籐を2尺3寸管に巻く作業をしました。基本尺をならべて、籐巻する箇所に鉛筆で印をしてから、漆塗りの養生用に黄色いビニルテープを貼ってから作業を開始しました。1本の籐の長さは3.6mあります。
基本尺を置いて目印を(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻の途中(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.28)藤巻

3厘籐を12本面取りして準備しましたが11本で総藤巻が終わりました。ゴロ節から管尻の間に、竹材に雪割れの傷があったので、パテで補修して総藤巻をしたので、傷が見えなくなりました。これで藤巻作業は完了しました。2月8日まで、岡山の実家に帰省なので、その後、川崎の自宅に戻ってから藤巻に漆塗り作業を予定しています。
籐巻の途中(クリックで画像を拡大)
籐巻が完成(クリックで画像を拡大)
歌口部分(クリックで画像を拡大)
管尻部分(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.26)籐の面取り

645グラムの地無し管に籐巻をすることにしました。まずは3厘籐の面取り作業ですが、皮籐の表面は堅くて、軟鉄でも切れてしまいます。そのため、面取りに使用しますクリ小刀(40年前に新潟県三条の刃物屋で購入したもの)の刃先の研ぎから始めました。荒砥1000番、中仕上げ4000番で研いで、さらに仕上げは京都の正本山を使用しました。クリ小刀の切先を確認してから籐巻する尺八も準備しました。この尺八は、昨日の稽古で使用しましたが、門田笛空作の480グラムに比べ、大変に重いので、数曲吹くと右腕が痛くなりました。それでも、音味がいいので、吹き料にと門田笛空作と同じように藤巻をすることにしました。

面取りに使用しますクリ小刀(クリックで画像を拡大)
最初に荒砥で研ぐ(クリックで画像を拡大)
仕上げは正本山で(クリックで画像を拡大)
籐巻する尺八(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.26)籐の面取り

籐巻に使用する3厘籐、在庫は約200本になったので現在100本を注文済。この3厘籐を太い地無し管に籐巻すると12本くらいが必要になります。籐は天然のものなので、すべてが材質が異なり、質の悪いものは面取りの時に、節で折れてしまいます。今日は12本の面取りで2本が途中で折れてしまいました。面取りは片面を3回削れば出来上がりです。前回、新しいクリ小刀を購入して使用したら、切れすぎて面取りが終わったら2厘籐になってしまいました。
籐巻する尺八(クリックで画像を拡大)
在庫の3厘籐(クリックで画像を拡大)
面取り作業(クリックで画像を拡大)
面取りした籐(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.1.26)籐の面取り

皮籐はフィリピンから輸入されますが、重量で価格が決まります。3厘籐になるまでに大半は削りくずとなってしまい、さらに私が面取りをして、写真のような削りくずとなり廃棄されてしまいます。結局は輸入されても、わずかな部分が籐巻に使用されるだけです。クリ小刀も5本面取りをしたら刃先がボロボロなので研ぎ直しをしながら12本の面取りが完了しました。
12本面取りした削りくず(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.25)歌口仕上げ

歌口に入れた水牛の角の余分なところを削り、歌口やすりで形状を整えたら、細かいペーパーで表面を研磨しました。
水牛の角を削る(クリックで画像を拡大)
水牛の角を削る(クリックで画像を拡大)
歌口やすりで形を整える(クリックで画像を拡大)
ペーパーで歌口を磨く(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.25)歌口仕上げ・調律

歌口の仕上げの後、手穴も内部を仕上げました。息受けと音程確認のために、チューナーを準備しました。私の地無し管は地付き管と同じように歌口を吹く奏法ではなく、腹圧で遅いスピードの息を尺八内部に押し込み、管尻での息受けを確認しながら鳴らす奏法。大切なのは、管尻までスムーズに息が送りこまれているか。また、音程の確認でチューナーにより、蒼龍会で基本にしています門田笛空作の地無し管の律にあっているかを調べました。管尻の長さが少し長く製作していますので、どうしても律が少し低い尺八は、管尻の部分を切断して、きちんとした律に調整しました。
手穴も仕上げた(クリックで画像を拡大)
仕上げた歌口に椿油を(クリックで画像を拡大)
チューナーを準備(クリックで画像を拡大)
筒音の確認(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.1.25)歌口仕上げ・調律

これで大体の形は出来上がりましたが、あとは根回りをヤスリで仕上げます。その後は、しばらく吹き込んで音程の確認などをする予定です。気温が上昇してきたら内部の漆塗りの作業を予定しています。
門田笛空作の律を確認(クリックで画像を拡大)
律の低いものは管尻を切断(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.23)歌口入れ

これまでの7本の竹材に1本を加えて、合計8本の竹材に歌口入れの作業をしました。先ずは、歌口を入れる部分をヤスリを使用して仕上げをしました。
歌口部分の仕上げ(クリックで画像を拡大)
歌口部分の仕上げ(クリックで画像を拡大)
歌口部分の仕上げ(クリックで画像を拡大)
竹材の歌口部分を仕上げました(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.23)歌口入れ

水牛の角を準備して、歌口部分に合わせてヤスリで加工しました。
水牛の角(クリックで画像を拡大)
水牛の角の加工(クリックで画像を拡大)
水牛の角の加工(クリックで画像を拡大)
水牛の角の加工(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.1.23)歌口入れ

竹材の歌口部分に水牛の角の形状を書いて、その部分を削り、水牛の角を埋め込みました。
水牛の角埋め込む(クリックで画像を拡大)
水牛の形状を竹材に書く(クリックで画像を拡大)
8本の竹材に水牛を埋め込む(クリックで画像を拡大)
水牛の不要な部分を切断(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.22)竹材下作り

竹材の内径を測定して、それぞれの竹材の手穴位置の調整をして、ボール盤を使用して7本の竹材に手穴をあけました。
ボール盤で手穴をあける(クリックで画像を拡大)
ボール盤で手穴をあける(クリックで画像を拡大)
ボール盤で手穴をあける(クリックで画像を拡大)
7本の竹の手穴が完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.22)竹材下作り

ボール盤であけた手穴の内側をクリ小刀を使用してきれいに削りました。その後、ベルトサンダーを使用して根回りを削りました。また、管尻の内部の節を削り、広げました。今日は、午後から大浦氏の稽古がありました。大浦氏の地無し管は730グラムの剛管、そのため、私も550グラムの太い竹で相手をしていましたが、先週完成した2尺3寸管、650グラムを使用しました。いつもと100グラム違う重い竹材の尺八、音味を聞いたら、もう550グラムの竹は吹けなくなりました。70歳になり、音味にひかれて重い尺八を使用することは、右手にかなりの負担がかかります。
手穴の内側をクリ小刀で削る(クリックで画像を拡大)
根回りをベルトサンダーで削る(クリックで画像を拡大)
根回りをベルトサンダーで削る(クリックで画像を拡大)
粗造りが完了(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.20)竹材下作り

昨日、タメ直しをした竹材をボウトウを使用して節抜き作業をしました。7本の竹材、祇園寺の山頂で掘った山の竹は腐葉土の中の竹、竹質が柔らかいので、簡単に節抜き作業ができましたが、岩場の上に生えていた竹は、竹質が堅くて、万力に竹材を固定して、ボウトウのハンドルを両手で、力任せに回さないと、節は抜けませんでした。中の節抜き作業には、120cmの長いガリ棒を使用しました。
竹の節抜き作業(クリックで画像を拡大)
堅い竹は万力で固定して(クリックで画像を拡大)
節抜きが終わった竹材(クリックで画像を拡大)
ガリ棒での節抜き(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.20)竹材下作り

蒼龍会の岡本竹外氏門下は、入門したら桜井無笛作か、門田笛空作の地無し管を購入して古典本曲を習いました。私も門田笛空作の地無し2尺3寸管を購入して本曲を習いました。そのため、蒼龍会は、この地無し管の律を基本にしています。門田笛空作の地無し管は、歌口の下の外周は12.5cmなので、竹堀の時は、外周が12.5cmから14.0cmのものを掘ることにしています。今回の7本の竹材、節抜き後、重量測定をしましたが、私が貴賓のある音味が出せる竹材の重量の最低基準600グラムを超えるものは2本、破れ障子のような音がでる500グラムに満たないものが2本ありました。500グラムから600グラムのものは、地無し管としては普及品でしょうか。参考までに門田笛空作は現在480グラムしかありません。これまで私が製作した地無し2尺3寸管で最も重いのは現在、大浦玄外氏が所蔵しています730グラムのものです。この尺八は外径は、かなりの太さですが、あまりに肉厚のため、内径は意外と小さいので、息受けはあまり良くありません。
ガリ棒での節抜き(クリックで画像を拡大)
竹材の重量の測定(クリックで画像を拡大)
それぞれの竹材の重量を記録(クリックで画像を拡大)
歌口下の外周の測定(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.1.20)竹材下作り

地無し管の手穴の位置を決めるのに、歌口から下の内径の寸法が大変に重要なので、門田笛空作の内径は25mmを基本にして、内径が太いものは、手穴の位置を上部にずらします。キャリパを使用しての内径測定数値を、それぞれの竹材の表に書き込みました。
キャリパで内径の測定(クリックで画像を拡大)
キャリパで内径の測定(クリックで画像を拡大)
それぞれの竹材に測定値を貼り付け(クリックで画像を拡大)
それぞれの竹材に測定値を貼り付け(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2020.1.20)竹材下作り

内径の測定数値を参考に、それぞれの竹材の手穴の位置を書き込みました。門田笛空作の地無し2尺3寸管を購入して42年の歳月が過ぎました。長年の吹き込みで、柔らか音味で息受けも申し分もありません。ただ、もぅと貴賓のある音味を求めるならば、650グラム以上ある堅くて重い竹が必要になります。
門田笛空作の地無し管(クリックで画像を拡大)
歌口部分の切り込みを(クリックで画像を拡大)
歌口部の切り込み(クリックで画像を拡大)
内径を考慮して手穴の位置を決めた(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その5)(2020.1.20)竹材下作り

歌口部分はスリを使用して修正をしました。その後、手穴の位置、キリを使用して下穴を開けました。
歌口部分の修正(クリックで画像を拡大)
手穴の位置をキリで穴あけ(クリックで画像を拡大)
手穴の位置をキリで穴あけ(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.19)竹材下作り

物置から3年前に掘った竹材の中から2尺3寸管用の7本を出して、地無し管の製作を始めました。一節長く切っていた竹材の余分な部分を切断し、管尻の根の部分も、定尺になるよう切断しました。
7本の竹材を準備しました(クリックで画像を拡大)
余分な部分を切断(クリックで画像を拡大)
余分な部分を切断(クリックで画像を拡大)
管尻部分も切断(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.19)竹材下作り

2尺3寸管の寸法に切断した竹材、管尻の穴の開口には1円玉を使用して、鉛筆で書き込みました。その後、素性の悪い竹材は、特製のため修正器具を使用して修正をしました。私の地無し管は、堅くて肉厚の竹材を使用しているので、堅い竹を曲げるために、友人が設計・製作をしてくれた器具です。根元の
部分でも簡単に曲げることができます。
定尺にした竹材(クリックで画像を拡大)
管尻の開口は1円玉を使用(クリックで画像を拡大)
管尻の開口部を書き込む(クリックで画像を拡大)
竹材の修正(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2020.1.19)竹材下作り

素性の悪い竹材は、タメ直し器具で修正しました。
竹材の修正(クリックで画像を拡大)
竹材の修正(クリックで画像を拡大)
竹材の修正(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(2020.1.13)竹材天日干し

1月12日、油抜きを終えた竹材を2階ベランダに並べて天日干しを始めました。2月末までベランダに置いた後、庭の物置きの中で保管します。昨年の11月に掘って油抜きした竹材は、すでに色も脱色しています。岩盤の上に生えた竹ばかりを掘りましたが、すでに軽くなった竹材もあります。地無し管は、堅い竹と重さが重要になります。軽くなったものは、庭の生垣になってしまいます。
2階ベランダに並べた竹材(クリックで画像を拡大)
反対側に並べた竹材(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.11)油抜き作業

1月9日、実家のある岡山県高梁市から竹材45本を車に積み込み、10時間運転して、神奈川県川崎市の自宅も戻りました。実家で油抜きが出来なかった17本の竹材の油抜き作業、川崎の自宅には練炭コンロしかないので、七輪や備長炭に点火する樫炭などを通販で購入、1月11日の午前中に道具が準備できたので、午後2時から備長炭の火おこし作業を開始、2時30分に備長炭に着火したので、油抜き作業を開始しました。
米袋に入れ持ち帰った竹材(クリックで画像を拡大)
まずは樫炭に着火(クリックで画像を拡大)
樫炭に着火したの備長炭を入れる(クリックで画像を拡大)
竹材の油抜き作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.11)油抜き作業

1本の竹の油抜きに15分もかかるので、午後5時を過ぎ日没となり、ランタンの灯りでの油抜き作業となりました。午後6時に17本の油抜き作業が完了しました。今回、岡山から持ち帰った竹材45本、油抜き終わり、あとは天日干しだけです。
備長炭での油抜き(クリックで画像を拡大)
油抜きが完了した竹材(クリックで画像を拡大)
油抜きが完了した竹材(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2020.1.6)竹堀作業・根回りの始末

2020年1月6日、岡山県北部に今年1回目の竹掘りに出掛けました。今回も斜面の岩盤の上に生えた竹を選びました。新潟三条の山芋堀のノミはグラインダーで刃先を研いで出かけましたが、竹の根元は砕石なので、すぐに刃先は丸くなってしまいました。腕力勝負でなんとか午後2時までに17本を掘って終了しました。実家まで40キロ走行、午後3時に帰宅しました。その後、午後5時までに竹の根回りの始末をしました。竹材は、車に積載して、9日に神奈川県川崎市の自宅に持ち帰り、油抜き作業の後、天日干しです。

岩盤の上の竹(クリックで画像を拡大)
岩盤の上の竹(クリックで画像を拡大)
岩盤の上の竹(クリックで画像を拡大)
実家に持ち帰った竹材(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2020.1.6)竹堀作業・根回りの始末

山の腐葉土の中に生えた竹は簡単に掘ることが出来ますが、油抜きをして1年が過ぎれば、竹の重量は軽くなり、地無し管の音味を求める世界から逸脱し破れ障子のような響きになってしまいます。岩盤の上に生えた竹は、水を上げていないので、材質は堅くて、乾燥した後も、重量は減ることがありません。
地無し管の生命線は、堅い材質と重さのある響きが出せることです。竹堀も我慢をして、コツコツと根の周りの石をたたいて、竹を引き抜くことが大切です。
竹の根回りの始末(クリックで画像を拡大)
完了した竹材17本(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2019.12.24ー25)竹堀作業・油抜き作業

2019年12月24日、今年2回目の竹掘りに出掛けました。今回も斜面の小石の中に生えた竹を選びました。新潟三条の山芋堀のノミはグラインダーで刃先を研いで出かけましたが、竹の根元は砕石なので、すぐに刃先は丸くなってしまいました。腕力勝負でなんとか午後3時に16本を掘って終了しました。実家まで60キロ、山道の峠越えをして午後5時に帰宅しました。25日は、午前中に竹の根回りの始末。根の間は小石なので、切断するノコは、すぐに切れなくなってしまいました。
車に積み込んだ竹材(クリックで画像を拡大)
16本の竹材(クリックで画像を拡大)
根回りの始末(クリックで画像を拡大)
根回りの始末(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2019.12.24ー25)竹堀作業・油抜き作業

根元の切断が完了した。切断した根回りは小石で、かなりの重量です。午後から七輪で樫炭に着火した後、備長炭を入れて火が着いてから油抜き作業を開始しました。最初は、胡弓の弓に使用する、太い肉厚の真竹、2本の油抜きを済ませてから、竹材16本の油抜きをしました。午後5時にすべて完了して、2階のベランダに並べて天日干しをしました。前回の竹材は、天日干しですでに黄色くなっています。
根元を切断した竹材(クリックで画像を拡大)
備長炭での油抜き(クリックで画像を拡大)
2階ベランダに並べた竹材(クリックで画像を拡大)
2階ベランダに並べた竹材(クリックで画像を拡大)

錦風流尺八の製作(2019.12.7)

上段の写真
正面から見て左から折登如月作、地無し延べ管1尺8寸管(360グラム)、2番目は折登如月作、地無し中継ぎ2尺管(350グラム)、その右側6本は私の製作しました地無し延べ管2尺2寸管です。左から1番目は、茶色の竹材、肉厚ですが、すこし枯れ竹(510グラム)、2番目は平竹で太い(550グラム)、3番目は錦風流本曲CD作成に使用しました平竹(520グラム)、4番目は先月、鎌倉建長寺法堂での獅子の献奏に使用しました少し角な竹(563グラム)。建長寺での献奏大会の一か月前から製作、籐巻が完成したのは献奏大会の4日前でした。法堂の天井に描かれた龍に共鳴するような音味が出せる竹材を使用しました。5番目は丸竹(568グラム)来年の10月18日、神戸湊川神社能舞台で錦風流獅子の献奏を依頼され、それに使用する尺八の製作をしました。丸くて肉厚で重い竹なので、良き音味が出ます。後は毎日の吹き込みでしょうか。6番目、右端ですが丸竹(635グラム)こんな竹材は、もう見つけることは出来ないと思います。まさに剛管でしょうか。1曲ならば、丹田で押すことができますが、腹が緩めば、律が下がってしまいます。音味は、どの尺八も遠く及びません。2年前、デンマークでの尺八サマースクールで教会でのコンサートに獅子の演奏に使用しました。如月作の1尺8寸管、竹が太いので1尺7寸9分で製作されています。竹質がいいので、良き音味がでます。その右の如月の地無し中継ぎの2尺管、如月の焼き印が2個、肉が薄くて、中継ぎなので、竹の繊維が途中で切断され、下半身の響きは全くありません。竹全体を鳴らす奏法には残念ながら失格です。錦風流の奏法は丹田で竹の中に圧力をかけて、管尻から音を押し出す奏法。押し出した息の残りをコミ息にします。ユリなどでコミ息の代用をする人もいますが、津軽の豪快な奏法とは別物です。逆複式呼吸法で丹田の力で押し出す遅い速度の息を尺八内部に押し込み、中の空気柱を壊さないように管尻から押し出すことにより、迫力あり音が出せます。空気砲と同じで、空気振動を遠くまで到達させます。歌口を力任せに吹く奏法とは、まったく別の奏法になります。そのため、地無し管は息受けで勝負が決まります。錦風流用の地無し2尺2寸管、津軽3名人の一人、津島孤松師の弟子で、津軽の猿賀神社宮司でした山谷孤山氏が愛用されました折登如月作の地無し延べ管2尺2寸管を参考に、私は錦風流用の尺八を製作をしています。

下段の写真

鎌倉建長寺法堂での錦風流獅子の献奏
錦風流に使用する尺八(クリックで画像を拡大)
鎌倉建長寺法堂での獅子の献奏(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2019.11.6)竹堀作業

2019年11月6日、今年1回目の竹掘りに出掛けました。歌口下部の周囲が13cm以上の太いものだけを選びました。急斜面の岩場に生えた竹は、水分をあげていないので、肉厚であり、乾燥しても重量はほとんど変わりません。竹を掘るというより、石をたたいて竹を取り出すと表現した方が正しいかも知れません。
急斜面の生えた竹(クリックで画像を拡大)
安全のため保護帽を着用(クリックで画像を拡大)
石の隙間から生えた竹(クリックで画像を拡大)
石の隙間から生えた竹(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(2019.11.6)竹材の処理

掘り出した竹材の根は、小石が間にあるので、まずは石を取り除き、その後、ノコで切断します。地無しの生命線は、地付き管のように中継ぎで繊維を切断すれば、下半身不随となり、下半身はまったく響きがなくなります。また、完成した地無し管、私たちは、2尺3寸管を標準管としていますが、尺八の重量が600グラムを超えるものは、貴賓のある音味の響きになりますが、それ以下のものは、どうしても破れ障子のような響きになってしまいます。なるべく、岩場に生えて、水を吸い上げないで成長した肉厚の竹が最良です。竹堀に使用しています、新潟三条の山芋ほりのノミ、購入して40年が過ぎました。木製の柄では軽すぎるので、水道用の鉄管を柄に使用しています。岩場の竹を掘ると、すぐに刃先の鋼は丸くなってしまいます。
根の周りは小石(クリックで画像を拡大)
根の周りは小石(クリックで画像を拡大)
新潟三条の山芋堀のノミ(クリックで画像を拡大)
新潟三条の山芋堀のノミ(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(2019.11.6)竹材の処理

まずは竹の根の間の小石をドライバーで取り除く。竹の根は剪定ばさみで切断し、太い根はノコで切断します。
竹の根回りの始末をする(クリックで画像を拡大)
竹の根回りの始末をする(クリックで画像を拡大)
竹の根回りの始末をする(クリックで画像を拡大)
根の部分(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その4)(2019.11.6)竹材の処理

竹の根を切断し後、七輪に樫炭を入れて着火し、樫炭に火が着いたら、備長炭を入れて着火するのを待つ。備長炭に火が着いたら、竹材の油抜き作業を開始。今回は、備長炭の着火したのが、午後4時、それから12本の油抜きを終了したのは、日没後の午後6時30分でした。油抜きの後、2階ベランダで天日干しにしました。11月7日の竹処理作業を済ませて、11月8日に、岡山県高梁市の実家から、神奈川県川崎市の自宅に戻りました。次回の竹堀は、12月20日に岡山に帰省した後になります。
切断した根(クリックで画像を拡大)
根回りがきれいになった竹材(クリックで画像を拡大)
油抜き作業(クリックで画像を拡大)
油抜き作業(クリックで画像を拡大)

地無し尺八製作(2019.8.31)新しく製作した地無し管に籐を巻く(その1)

7月28日に製作した地無し管に、籐巻作業をしました。3厘籐を50本、面取りをして準備をする。その後、6本の地無し管に総籐巻作業をしました。
3厘籐の面取り作業(クリックで画像を拡大)
3厘籐の面取り作業(クリックで画像を拡大)
面取りをした3厘籐、50本(クリックで画像を拡大)
籐巻作業を開始(クリックで画像を拡大)

地無し尺八製作(2019.8.31)新しく製作した地無し管に籐を巻く(その2)

籐巻が完了した尺八は、この後、籐の表面に漆を塗り、室で乾燥させます。すでに養生のビニルテープを巻いて漆塗装の準備は完了。
籐巻が完了した尺八(クリックで画像を拡大)
籐巻が完了した尺八(クリックで画像を拡大)

地無し尺八製作(2019.7.28)新しく製作した地無し管

昭和53年10月、岡本竹外先生に入門して以降、自分で製作してきました地無し管が、約400本和室の尺八棚に並んでいます。東日本大震災の時も、地震で棚が倒壊することもなく、今日まで尺八を支えています。6月、ヨーロッパの旅から帰り、少しづつ地無し管の製作をしていましたが、今日、やっとのこと12本が完成しました。2尺6寸管から1尺9寸管までです。写真の中央の中継ぎの2尺管は、津軽錦風流尺八の大半を製作しました折登如月作の地無し管です。津軽弘前に残る折登如月作の中では、細見のものです。私の錦風流用地無し2尺管は、如月作の太いものを基準に製管しています。すでに尺八棚は満杯の状況なので、段ボール箱にでも立てかけて保管するしかありません。この中で、息受けの良いものは、後日、総籐巻をする予定です。
これまでの製作した地無し管(クリックで画像を拡大)
7月28日に完成した地無し管(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(竹材の下処理)12月25日~26日

25日は、持ち帰った竹材の根回りから処理を開始、根の周りは小石なので鋸刃がすぐに切れなくなり鋸刃を用意して交換しながら、21本の竹の処理が完了しました。26日は、七輪に備長炭を用意して竹の油抜き作業を午前10時から開始しました。夕方4時に21本すべて完了しました。
持ち帰った竹材21本(クリックで画像を拡大)
根回りを切断する(クリックで画像を拡大)
きれいになった竹材(クリックで画像を拡大)
備長炭を使用し油抜き(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(竹材の下処理)12月25日~26日

先月、高梁市巨瀬町祇園寺の竹林で掘った竹材21本、今月掘った竹材21本、合計42本の竹材が確保できました。祇園寺の竹はすでに一か月天日干しにしているので、白く見えます。年明けに車に積んで、岡山県高梁市の実家から神奈川県川崎市の自宅に持ち帰り、本格的に天日干しをします。肉厚で重い竹材も来年2月になれば材質の良否がわかってきます。駄目なものは、庭の生垣になってしまうでしょう。
今年の竹材(クリックで画像を拡大)
今年の竹材(クリックで画像を拡大)
竹材の天日干し(クリックで画像を拡大)

地無し管の籐巻(2018.7.10)

地無し管も明暗本曲を吹くのと、錦風流を吹くのでは息受けが全く違います。
下段の4本の尺八は錦風流用に製作したしたものですが、右端は弘前の折登如月作の地無し1尺8寸管です。左端は、2尺2寸管、その隣が、2尺1寸管、その右側は2尺管、いずれも重くて硬い材質の剛管です。錦風流を吹くならば、息受けが良くなければ、込み息も出すことが出来ません。腹で尺八内部に押し込んだ息の残りをコミ息にするので、現代管のように口先で鳴らす道具では、本物の
奏法は出来ません。左端の2尺2寸管で650グラムあります。
2尺1寸管、1尺9寸管に籐巻して漆塗り(クリックで画像を拡大)
籐の表面の漆を落として仕上げ(クリックで画像を拡大)
錦風流用地無し管(クリックで画像を拡大)

地無し尺八に飾り籐を巻く(2018.4.8)(その1)

地無し3尺2寸管に弓の飾り籐を巻きました。通常ならば3厘籐を面取り加工して尺八に巻きますが、今回は太い3尺2寸管に幅広の皮籐を巻きました。東北系の地無し管には、この渦巻形の飾り籐が巻かれています。私の所蔵する東北系の地無し2尺管にも、この渦巻形の飾り籐が巻かれて、その上に漆が塗られています。前回は愛用の3尺管に3厘籐で渦巻形の飾り籐を巻いて、その上に弁柄入りの漆を塗りました。写真の尺八は、左から琴古流1尺8寸管、東北系の地無し2尺管、錦風流用地無し2尺管、地無し3尺管、地無し3尺2寸管。琴古流尺八が小さく見えます。
1尺8寸管から3尺2寸管まで(クリックで画像を拡大)
ゴロ節下に渦巻形の飾り籐を巻く(クリックで画像を拡大)
古管に巻かれた飾り籐(クリックで画像を拡大)
左は3厘籐、右は2.5mmの籐(クリックで画像を拡大)

地無し尺八に飾り籐を巻く(2018.4.8)(その2)

太い3尺2寸管に幅広の2.5mmの皮籐を巻いたらどうなるか試しに巻きましたが、尺八が太いので違和感はありませんでした。この上に漆を塗って仕上げます。
歌口下の飾り籐(クリックで画像を拡大)
自宅前で飾り籐を巻いた3尺2寸管を手に(クリックで画像を拡大)

地無し尺八に飾り籐を巻く(2018.3.25)

製作して15年が過ぎた愛用の地無し3尺管の籐巻、ゴロ節下に古管尺八の籐巻を参考にして、新しく渦巻形の飾り籐を追加し、さらに全体の籐に弁柄入り漆を上塗りをしました。時間が過ぎれば、弁柄の色が落ち着いて味わいのある光沢がでるのではと思います。(使用した飾り籐は3厘籐で面取りは自分で加工)

地無し3尺管の籐巻(クリックで画像を拡大)
ゴロ節の下に弓の飾り籐を巻く(クリックで画像を拡大)
古管尺八の飾り籐と紐で巻き方を試す(クリックで画像を拡大)
自宅前の桜が満開になった(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その1)(2017.12.23)竹堀作業

2017年12月23日、今年3回目の竹掘りに出掛けました。先月までにすでに21本を掘っていたので、今月23日で終了にしました。歌口下部の周囲が13cm以上の太いものだけを選びました。急斜面の岩場に生えた竹は、水分をあげていないので、肉厚であり、乾燥しても重量はほとんど変わりません。ただ、掘るには石を腕力でたたくので、新潟三条の山芋堀ノミの鋼の刃先もすぐに丸くなってしまいます。地無し管を力任せに吹けば、どんな竹材でも同じように聞こえて違いはわかりませんが、逆複式丹田呼吸法により、静かに息を尺八内部に入れて鳴らせば、竹質の違いはすぐにわかります。岡本竹外先生門下は標準管として地無し2尺3寸管を使用していますが、私の製作したもので重いものは700グラムを越えるものもあります。500グラム以下のものは、破れ障子のような響きになります。
石の間に生えた真竹(クリックで画像を拡大)
急斜面に生えた真竹(クリックで画像を拡大)
竹の根元は石ばかり(クリックで画像を拡大)
12月23日は16本(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その2)(竹材の下処理)12月24日~25日

24日は、持ち帰った竹材の根回りから処理を開始、根の周りは小石なので鋸刃がすぐに切れなくなります。鋸刃を交換しながら、なんとか16本の竹の処理が完了しました。25日は、七輪に樫炭で火を起こして温度が上昇したところに備長炭を入れて着火をして、いよいよ油抜き作業に入りました。備長炭を使用すれば、真竹の内部まで熱が入り、油が内部よりにじみ出てきます。これを雑巾でふき取りながらの作業、16本で3時間ばかりかかりました。
持ち帰った真竹(クリックで画像を拡大)
根回りを処理した真竹(クリックで画像を拡大)
樫炭に点火した後、備長炭を入れる(クリックで画像を拡大)
油抜き作業を始める(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作(その3)(竹材の下処理)

油抜きが終わった竹材を2階ベランダで太陽のもとで天日干しにする。先月の竹材はすっかり色も変わりました。これで37本の竹材が準備できました。中央の古管尺八は地無し2尺管ですが、周りの竹材がいかに太くて長いかがわかります。1尺7寸管から3尺管までの竹材です。
ベランダに並んだ竹材(クリックで画像を拡大)
ベランダに並んだ竹材(クリックで画像を拡大)

2017年11月3日 地無し管用の竹材の処理(その1)

2017年11月3日、今年も地無し管の竹材を掘ることが出来ました。例年ならば年末ですが、今年は11月に竹堀をすることが出来ました。全部で21本になりました。年末には、また3日ばかり竹堀を予定しています。歌口下部の周囲が13cm以上の太いものだけを選びました。急斜面の岩場に生えた竹なので、肉厚であり堅い材質。乾燥しても重量が減らない竹です。根回りの始末をするのに、小石を切るので、鋸刃が次々と駄目になり大変でした。
持ち帰った竹材(クリックで画像を拡大)
根回りの始末(クリックで画像を拡大)
根を切った竹材(クリックで画像を拡大)
小石が食い込んだ竹の根(クリックで画像を拡大)

2017年11月3日 地無し管用の竹材の処理(その2)

根切り作業の後、備長炭を使用して油抜き作業をする。油抜き作業が終わったらベランダで天日干しに。古管尺八・地無し2尺管が小さく見え、いかに竹材が太いかがわかります。(口先で吹く尺八でなく、丹田の力で鳴らす尺八なので内径が太いのが特徴)
油抜き前の竹材(クリックで画像を拡大)
備長炭で油抜き作業(クリックで画像を拡大)
油抜きの後、天日干しをする(クリックで画像を拡大)

平成28年12月30日 地無し管用の竹材の処理

平成28年12月23日、今年も地無し管の竹材を掘ることが出来ました。例年ならば3日間ですが、今年は1日だけになり、全部で23本になりました。歌口下部の周囲が13cm以上の太いものだけを選びました。門田笛空作の地無し2尺3寸管の歌口下部の周囲が12.7cmなので、それより太い竹材です。急斜面の岩場に生えた竹なので、肉厚であり堅い材質。乾燥しても重量が減らない竹です。1月7日に岡山県高梁市の実家から、神奈川県川崎市の自宅に持ち帰り、これから本格的な天日干しです。
竹の根回りの処理(クリックで画像を拡大)
根回りの処理が完了(クリックで画像を拡大)
備長炭による油抜き作業(クリックで画像を拡大)
油抜きのあと天日干し(クリックで画像を拡大)

錦風流用・地無し2尺2寸管について(2016.7.18)

錦風流用・地無し2尺2寸管について
錦風流尺八の宗家では、2尺管を使用することが伝えられてきましたが、地元の弘前では、2尺2寸管も使用されてきました。2尺管に比べて、2尺2寸管の音味はすばらしいものがあります。私の製作しています2尺2寸管は、青森で活躍されました津島孤松師愛用の太い2尺2寸管及び、津島孤松師の弟子であり、秩父宮殿下の前で御前演奏をしました山谷孤山師愛用の2尺2寸管をモデルにしています。地無し管には竹質が音味に大きく影響をします。写真の尺八は、左から紹介しますと、一番左が丸竹で重量が503グラム、歌口部の内径が2.8cm、その次が模様のきれいな平竹で重量が492グラム、歌口部の内径が2.9cm、三番目が平竹で重量が532グラム、歌口部の内径が2.8cm、四番目は細身の丸竹で重量が579グラム、歌口部の内径が2.5cm、五番目は細身の丸竹で435グラム、歌口部の内径が2.5cm、六番目は太い丸竹で553グラム、歌口部の会計が3.0cmです。通常の尺八に比べれば、いかに太いかがわかります。錦風流用の尺八は明暗とは違い、音の切れ味が要求されます。波浪息によるコミ息は、内径が細いものでは、味をだすことが出来ません。それならば太いものならばいいかと言えば、軽い材質のものでは、音味が平凡なものに聞こえます。平竹の尺八は、やたら息受けが良くて大きな音がしますが、この音味は破れ障子のようなもので、味がなく音だけが大きく響きます。一番左の丸竹は、音味と材質は申し分ないですが、残念ながら内径が少し細いので、どことなく息が詰まるような感じで狭いような音の響きに聞こえます。左から二番目の竹は、模様はいいのですが、材質は腐葉土の山に生えていたもので、繊維に締りがなくて、どことなく平凡な音味です。三番目は平竹で岩場に生えていた竹なので、材質は堅くてすばらしいものですが、断面が平竹 なので、息受けが良くて、ばりばりと気品のない大きな音が響きます。左から四番目の竹は、細見で岩場に生えていた竹、重量は一番重くて、材質は最高ですが、内径が細いので地付き管のような響きがして、地無し管の味が出ません。左から五番目の竹は、製作から30年が過ぎているので、音味は柔らかくていいのですが、内径が細いので、コミ息などの空気の気柱の動きが出せません。一番右は35年前に製作したもので、材質は堅くて、これらの尺八の中では、一番の音味ですが、内径が広すぎて、曲の演奏になれば音のバランスをとるのに大変苦労します。錦風流用の地無し管で一番重要なことは、息受けです。二番目が材質でしょうか。平竹や細身の竹では、独特の味わいを出すことが出来ません。これからも、新しい尺八製作に限りない挑戦が続きます。
錦風流用地無し2尺2寸管(クリックで画像を拡大)

錦風流地無し2尺管の製作(2016.5.28)

錦風流尺八としては、地元弘前では、明治時代から折登如月師作のものが使用されてきました。青森市内で活躍されました津島孤松師や門下の方々も折登如月作を使用し、今日でもその尺八が弘前では残されています。但し、昭和10年頃からの折登如月師作の2尺管は地付きで中継ぎのものが大半をしめています。地付き管は、音味も悪く、ただ大きな音が出るだけで、錦風流本曲を吹いても味わいは出せません。現在、弘前の錦風流伝承会の皆さんは、私が製作しました地無し2尺管を使用し稽古に励んでいます。今回も、広島県産の堅い竹材を使用して、折登如月師作の寸法を参考に製作した地無し2尺管です。すべて籐巻作業をし、完成したものです。 
錦風流用地無し2尺管(クリックで画像を拡大)

地無し管の籐巻作業(2014.7.30)

地無し管の製作が完了したら、籐巻作業に入ります。3厘籐の面取り作業をした後、尺八に籐を巻いていきます。籐巻が完了したら、漆塗りの前に、ビニルテープで養生をして準備が完了です。
籐の面取り作業(クリックで画像を拡大)
籐巻作業(クリックで画像を拡大)
籐巻が完了(クリックで画像を拡大)
籐巻が完了(クリックで画像を拡大)

地無し管の籐巻に漆を塗る

籐巻作業が終わった後に漆を塗り、乾燥が終わった状態。その後、籐の表面の漆を落として磨けば地無し管は完成する。
籐表面の漆が乾燥した(クリックで画像を拡大)
完成した地無し管(クリックで画像を拡大)

平成27年12月26日の竹材処理

平成27年12月24日、25日と地無し管用竹材を掘りに広島県まで出かけました。今回の竹材、かなり太いものばかりで、2尺3寸管から3尺管までのものが大半でした。古管尺八の2尺管と比較すれば、いかに竹材が太いか確認できます。油抜き作業も、ガスコンロなどでは竹の外面ばかり加熱してしまいますが、備長炭を使用すれば遠赤効果により、竹の内部も過熱され、油が表面に湧き出します。この油を拭い取ることが大切なことです。油抜きが終れば、天日干しをして竹の外面の脱色ができます。岩場の堅い竹でも、一か月くらい乾燥させれば、地無し管に使用できるものか判断ができます。
真竹の根回りをきれいにする(クリックで画像を拡大)
根の不要な部分を除去した状態(クリックで画像を拡大)
備長炭を使用して油抜き作業(クリックで画像を拡大)
油抜きした竹材を天日干しする(クリックで画像を拡大)

地無し尺八の製作と音味の比較

広島県産の岩場の竹材で製作した地無し管の2尺3寸管の音味の比較をしました。逆腹式呼吸法により、丹田からの緩やかな息の流れを、喉を十分に開口して、尺八の内部に圧力をかけると、竹質の違いによる音味の違いを聞きわけることができます。現代管のように、口先から早いスピードの息を歌口に吹きつけても、ただ大きな音が歌口部分でするだけで、竹の本当の音味は聞くことが出来ません。今回、それぞれの尺八を比較すれば、700グラムの尺八は、竹質が堅くて肉厚なので、味わいのある響きを聞くことができました。600グラムの尺八は、700グラムの尺八よりは、少し細いですが、材質は堅くて、製作中に歌口部分にやすりをかけても、滑るような堅さでした。音味も堅い味わいのある音を聞くことが出来ました。500グラムの尺八は、肉厚ですが重量が軽いので、吹いてみると大きな音がでますが、破れ障子のような、魅力のない音が大きく響くのが聞き取れました。 最後の古管の2尺管は、昔の虚無僧が吹き込んだ尺八なので、柔らかい江戸時代の音味を楽しむことが出来ました。地無し管の製作の楽しみは、大きな音が鳴ることではなく、それぞれの竹材の違いによる音味を楽しむことでしょうか。ただ、現代管のように、歌口を吹いて鳴らす奏法ではなく、尺八内部の空気柱を動かして音にするので、尺八の下部から音が押し出されるので、吹いている本人には残念ながら、この音味の違いを聞き分けることが出来ません。門下の、きちんとした奏法が出来る方に協力してもらい、その管尻からでる音を聞いて初めて判断することが出来ます。竹の全体を響かせて鳴らす奏法では、中継ぎの尺八のように、竹の中央で繊維を切断したものは、下半身不随になり、尺八の上部しか響かないので、残念ながら、尺八の上半分しか役目をしていません。こうなれば地付き管にするしか仕方がないでしょうか。
700グラムの2尺3寸管(クリックで画像を拡大)
600グラムの2尺3寸管(クリックで画像を拡大)
500グラムの2尺3寸管(クリックで画像を拡大)
古管尺八2尺管(クリックで画像を拡大)

ついかの3

ついかの2

ついかの1