地無し管の基本奏法
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地無し尺八の基本練習

地無しの太くて長い尺八を鳴らすための注意点(逆腹式丹田呼吸法についての実践法)

太い 地無し管を鳴らすには、琴古流や都山流のように胸式呼吸で強く吹いても本物の音味は出せません。ほほを膨らませて、舌の先で 下唇を前におすようにして、口先から流速の遅い長い息を 、尺八の内部に押し込み、空気柱を
動かして音を出します。現代管のように、流速の早い息を入れれば、歌口付近で騒音がでます。京都明暗系の楔吹き用に製作されました古管尺八で奥州系の本曲を吹かれる方がいますが、奥州系の古管尺八は、奏法は京都系とは息の入れ方が違い、ふうわりとした息を入れて 尺八を鳴らす奏法のものです。京都明暗寺系の楔吹きならば、まず息を深く吸い込みながら、腹はへこみます。曲を吹き出すには、腹が元に戻りながら膨らみます。吹き矢を吹く要領で、息を吐き出す時は腹も膨らみます。この連続で曲を吹きますが。奥州系では、腹の力を自在に変えて、音の強弱をコントロールします。これにより、独特の味わいのある曲を吹くことができます。実際に尺八を手にすると、腹のことは忘れて口先で尺八を吹くようになりますが、息を吸い込みながら、同時に腹をへこますことは、意識しないとできないことです。この逆腹式丹田呼吸法の練習は、寝る時に布団の上で天井を見ながら腹の上に枕を置き、息を吐き出しながら、腹は膨らみ、枕は上昇します。息を吸い込むときは、枕は下がります。この繰り返しで、呼吸法を身に付けることができます。但し、あくまで呼吸法であり、腹筋運動ではありません。腹が自在に動くようになれば、体の負担もなくなり、丹田を動かすことで、健康にも良きことになります。ほほや、口先に力を入れたならば、決まった尺八以外は鳴らせませんが、力を抜くことで、どんな尺八でも自在に鳴らすことができます。